東洋的トランスフォーメーション

6月末に行われるワークショップ「東洋医学とマインドフルネス」の

 講師、ロレーナ・モンダ先生の著書

「自己変容をもたらすホールネスの実践

ーマンドフルネスと思いやりに満ちた統合療法」から

自己変容の段階を五行で表したものを紹介します。


変容が起こる際の地図みたいなものです。
(ワークショップでは扱いません。)



そもそも五行とは。
昔の中国で生まれた考えで、存在するものすべてを2つに分けたのを陰陽。その後、5つの要素に分けたものが五行。
ざっくりですみません。



その5つの要素とは木・火・土・金・水です。

簡単に特徴を述べると
木:樹の枝が上や外に伸びるように成長やのびやかな様子
火:熱が上昇したり、温熱する
土:土が農作物を育て収穫する
金:変革する
水:滋潤し、水が下に流れる様子。



上記のイメージを持ちつつ、自己変容のサイクルはどんなものでしょう。

水からスタートです。


水:未知の領域
シグナルは恐れです。
ここを前進するか、自分は何を望んでいるか。
じっくり自分と向き合う時間をとることが大切です。



木:主張、実現へ向けて計画を立てる段階
道のりを思い描き、あるがまま展開することを尊重することが大切。まだ実現していない段階なので、イライラするかもしれません。心を開いて実現に必要なものを取り入れてください。



火:実現する
想いにそった適切な行動をとることが大切です。
エネルギーがピークなので無駄に動いて疲労に注意。
実現した喜びを内側に保ち、エネルギーを発散させすぎないようにしましょう。



土:統合する。成果を楽しんでください。
ここでしっかり満足感を得ることが、今後貢献したいという気持ちや寛大さにつながります。



金:手放す。成果を得て、自由さや開放感を感じる一方、不要なものや手の届かないものが見えてきます。
シグナルは悲しみです。もう要らなくなった過去の悲しみや自分の限界を感じて、あるいは馴染みのある習慣を手放すことにより寂しく感じることがあります。



そしてまた水の領域へ。
このサイクルを変容しながら回っています。

同じく未知の領域を前にして恐れを感じていても、それは以前の自分よりも少し成長しています。

このサイクルを知っていると、感情を感じた時、今どの領域にいるんだろうって俯瞰できます。



同じ職場の方が、子供が地方の大学に行ったので、見送った後、泣きながら帰って来たって話していました。
このサイクルの話をした後、何だか状態が変わっているように見えました。
手放す段階では、悲しくて当然だと思ったそうです。



どっぷり漬かっていると、特に辛い時やしんどい時って、それがすべてに感じます。

今どんな状態にいたとしても、大きな流れの中での”今この瞬間”があると、大きな視点で見てくれる人が身近にいると、心強いと思います。


治療家とか人を援助する立場だと特に大切な視点じゃないかな。


そんな視点をお持ちのロレーナ先生に是非会いに来てください。